アメリカ留学日記【イキアタリバッタリ】

2016年9月から約1年間アメリカのオレゴン大学に留学していました。何気ない日常の中の気づきを書いた日記や、留学情報まとめなどを発信していきます。

アメリカ留学を通して得た5つの気づきをまとめてみた


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留学を通して、異文化体験をして視野が広がりましたというのはよく聞く話ですが、僕もそんなよくある人の一人です笑。

今回は、そんな僕が得た気づきを具体的に5つ挙げて見ようと思います。

アメリカの「優秀」の定義は日本と全然違う!?

1. 学校の成績がいい

まずは学校の成績がいいことは欠かせないですね。アメリカで大きな大学に進学するには高校での成績がやはり重要になってきます。僕の通っている大学の仲間もみな高校の頃のGPAが3.5以上(4が最高)がほとんどです。日本の受験のように一発勝負ではなく、高校を通してよい成績を残す必要があるんですね。

2. スポーツができる

ハーバードのような超有名大学に通っている人たちはどんな人たちなの?と聞くと、「GPA4.0の高校の部活でエースのキャプテンばかりだよ」とよく言われます。勉強だけでなく文武両道な人が優秀とされていることが分かりますね。ここまで見ていると日本のAO入試のようなイメージですね。やはり学校の勉強だけでは測れない能力があるんですね。

3. 日本でいう英語(スペイン語)ができる人?

日本では「英語」という科目が入試に登場し、かなり重きのおかれる科目です。AO入試においても留学経験や、帰国子女が有利になるという話はよく耳にします(本当かどうかはわかりませんが…)。一方でアメリカでは、外国語ができるというのはあまりアドバンテージにはならないようです。というのも、アメリカは人種のるつぼといわれるだけあって、英語以外の言語を話せるというのはあまり特別ではないからなのかもしれません。ただし、多様性という意味ではいろんな国籍、人種をとる傾向があるようです。

アメリカ人にとっての「外国語が話せる」とは?

「英語が話せる」というと、私たちはどのレベルを想像するでしょうか?

おそらく、つたない英語でどうにか会話しているような人を想像することは少ないかと思います。

日本語には方言があるものの、多様さで言ったら英語に比べると狭い世界な気がします。というのも、英語には方言だけでなく、いろいろな国の人が話すアクセント英語もあるからです。

アクセントがある=英語が下手?

 という考え方はあまりないような気がします。
自分の伝えたいことをどれだけ伝えられるか、他の人をどれだけ理解できるかが基準な気がします。そう考えると、少し楽ですよね。
一方で、それなりに正しい発音ができていないとなかなか理解してもらえないという難しさもありますが…。

英語は一つではない

アメリカにはいろいろな人がいて、その分だけ多様な英語があります。僕の英語も典型的なジャパニーズイングリッシュですが、お前の英語の発音変だなと言われたことはありません。それよりも、こういう表現の仕方のほうがよく伝わるよとか、この場面ではこっちの動詞を使うんだよというように教えてもらうときのほうがダントツで多いです。(LとRの発音はいまだに注意されますが笑)

プレッシャーを感じずに英語を話せる

しかし、言語取得をこういった観点でとらえられるととても積極的で楽になります。英語を初めて会話で使い始めたことは、この発音で正しいのかとかいろいろなことを考え、ビビりながら話していたのを思い出します。しかし、今フランス語を友達と話す際は、そんなことは気にせず、どうやって自分の思っていることを伝えようかということだけを考えています。

実用的な考えをしているのはアメリカ人らしい

なぜ言語を学ぶのかはいろいろな理由がありますが、人とコミュニケーションをとる、というのが根本にあるのだと思います。
その言語をつかって、コミュニケーションをとれるということは「その言語を話せる」といってもいいのではないでしょうか。

アクセントは自分のアイデンティティ

現在取っている言語学の授業で、アクセントは自分のアイデンティティのひとつであるという意見がありました。
世界の共通言語とされている英語を話せる人の数はどんどんと増えて行っています。
できるだけ多くの人に、どれだけ正確に自分の意見を伝えられるかが、言語取得の大きなアドバンテージなのではないでしょうか。

アメリカ人の勉強法とは?

アメリカ人の勉強は効率的?

アメリカに来て4カ月ほど経ちまして、アメリカ人は効率よく勉強するなぁとつくづく感じています。というのも、勉強時間は僕のほうが圧倒的に長いのに(留学生ということを加味しても圧倒的に長い)、インプット量は同じがそれ以上なのです。

アメリカ人は小学生の勉強法を使いこなす

 アメリカ人はパーティーが大好きです。それだけでなく、友達と話したり、ジムに行ったりと一日にいろんなことをしています。それに比べ僕はというと、今日はこれはできるけどこれをする時間はないとバタバタと過ごしています。

「なおき(僕の名前)はいつも遅くまで勉強しててえらいな」と酔っ払いながら、隣の部屋で友達と映画を見ている友達に話しかけられるのは日常の話です。こいつらはいつ勉強しているのだろうと本当に疑問になります。

結論から言うと、彼らは昼間の時間にものすごい集中力で勉強しています。例えテストがあろうとも、一定の時間で切り上げて、勉強だけをして過ごすのではなく、友達を話したり、出かけたりするのです。

日本人の(僕の?)マインドセット

日本人のマインドセット(少なくとも僕)は、テストの前日は夜中まで勉強して、完璧だと思っても見直しや確認をして…という考え方なのですが、彼らは(少なくとも僕の友達)、さっさとテスト勉強を片づけてみんなと遊ぶぞーっといった感じです。

宿題を終わらせて早く友達を遊びに行くぞ!!と思いながら過ごしていた小学生の頃を思い出します。大切なのは長さではなく、最終的にちゃんとその勉強をものにできたかなのだと改めて教えられているような気がしました。

結局、映画とかyoutubeとか見てダラダラ勉強してしまうのが僕なのですが…笑

④日本人は隠れレイシスト

Racistとは「人種差別主義者」のことを指します。
人種のるつぼといわれるアメリカで半年以上生活してみて、全く考えてもみなかったけど、僕の考え方ってかなりRacist的な要素を持っているんじゃないかなと感じることがあります。

僕の感じた日本人の価値観について話していくので、お前は間違っている!という方はお手柔らかにお願い致します。(今回はかなり僕の先入観が入っているため、僕の個人的な意見として受け止めていただけると幸いです。)

1. 人種

留学前の僕にとっての日本人の定義を考えた時に一番最初に思いつくのは「両親が日本人であること」な気がします。日本にいる外国人の割合はおよそ5%。つまり95%は日本人ということです。そしてハーフの日本人は2%ほど…。そう、僕は日本人をハーフと区別して考えてしまっていたような気がします。小学校の頃、中国人のハーフの男の子をまるで外国人のように見ていた記憶がよみがえってきました。最近では、ラグビー日本代表にハーフを選ぶことがどうなのか騒がれたりしましたが、アメリカ人にとっては「なんでそんなことを話す必要があるの?日本人でしょ?」って感じなのです。

これにはもちろん明確な理由があって、アメリカ人はハーフというかいろんな血が混ざりまくっています。純日本人みたいな状態って考えられないんですね。日本のように完全に一つの人種がほとんどに人口を占めているのでは、なかなかそういった考え方が自然になってしまうのも仕方がないような気がしますが、日本人としてとても恥ずかしいことですよね。

2. 宗教

一方で宗教観はどうでしょう。無宗教者が世界でもトップレベルとされている日本。無神論者ではないため神道や仏教としてとらえられることもありますが、自分は宗教を持っていないと説明する人が多いのではないでしょうか。あまり宗教という概念に馴染んでいない日本人にとっては授業の中の世界って印象ですよね(少なくとも海外に出る前の僕は…)。なので宗教によって人を差別するようなことは少ないかもしれません。ああ、この人はキリスト教で、こっちの人はイスラム教か。くらいにしか僕は今でも考えていません。

ただ、日本人で宗教を持っているというと不思議がられたりするためか、あまり人に自分から言いたがらない人も少なくありません。ただ、それでも、宗教によって人を区別しないところはとても誇れることだと思います。

外国人の方と話すときは気をつけないと…

環境によって人の考え方はかなり変わるものですよね。海外に出る際は、意外と言葉の選び方に注意しないと、日本では当たり前の考え方がとても失礼だったり、攻撃的な印象を与えてしまうこともあります。
僕自身、すべての人を尊重できるようになるには常に自分を新しい環境に置いておかないとなと、この記事を書きながらより感じました。

⑤ 留学して気づいた日本の良いところ

1. 日本人の性格

アメリカ人の性格が悪いと言っているわけではありません。
しかし、日本で20年間生きてきた僕にとっては、やはり日本人同士の適度な距離感とリスペクトが一番過ごしやすいのです。

また、落とし物が届くのは日本ならではのことのようで、友達からとても驚かれます。また、日本人の謙虚なところや、常にニコニコ親切にしようとするところはよく褒められます。こういう日本人としてのアイデンティティは大切にしたいですね。

アメリカ人はフレンドリーと有名ですが、シャイな人はシャイです。だけど、人と人との距離感は近い気がします。友達の友達は、自分の友達。どんな人とでも仲良くしようとする姿勢は大好きです。

2. 交通機関

アメリカは完全に車社会。車がないとなかなか生活しづらいです。もちろん、電車やバスのあるのですが、日本のように2分ごとに、時間通りに、目的地まで最短で、安全に行けることなんて世界でもなかなかないことなのです。

3. ごはん

日本には本当にさまざまな種類のごはんがありますね。中国料理、イタリアン、インド料理に韓国料理、もちろん日本料理も。

アメリカはメキシカンフード(ブリトー、タコス)とアメリカンフード(ハンバーガー、ポテト)あとはピザとか…。もちろんいろいろな国の料理がありますが、なんだか物足りない感じ。そして、学生の僕にとっては高い…。チップも払うと考えると、なかなか日本みたいに安く食べれる場所がありません。日本食恋しい…。

4. ウォシュレット

なんといってもこれ。なぜアメリカにはウォシュレットがないのか…。

5. 水道水

日本の水道水は本当においしいです。アメリカでは水道水と飲み水は基本的に別々です。飲めないことはないのですが、ちょっと生臭いです。

まとめ

このように日本とアメリカでは考え方が根本的に違う部分が大いにあります。どちらが正しい、間違っているというわけではないですが、その時の状況に応じて両方を使い分けられるようになると、ものすごくストレスを軽減できたり、効率的に動けたりするわけです。

新たな視点を鰓得ることは留学の一番のだいご味でもあります。いろんな人と話して日本にいた時は当たり前だと思っていたことが覆される瞬間は、まさに視野が広がる感じがして楽しいですよ!